この記事は「Snow Monkey / unitone Advent Calendar 2025」16日目の記事です。
「Snow Monkey / unitone Advent Calendar 2024」から1年がたちました。
非公式の2023年を含めてにはなりますが、今回で7年連続16日の投稿になります。
昨年はSnow Monkey でもヘッダーをブロックでレイアウトできるという記事を書きました。
今年はフッターもブロックでレイアウトできねんで!という記事を書こうと思っていたのですが、まーちゅうさんがフッターをブロックでレイアウトできるという記事を5日に出しておられました/(^o^)\
まーちゅうさんの記事と僕の記事でSnow Monkey でもヘッダーとフッターの両方が簡単にブロックで組めることがわかっていただけたと思います。
先にネタをとられしまったのは仕方ありません。
今年はunitone で制作した事例を紹介できるのでそのことについて書いてみようと思います。
今日はそんなお話です。
更新頻度が少なすぎるつぶ式が継続できているのはSnow Monkey / unitone Advent Calendar のおかげ。
unitone を使ったのはこのWeb サイト
福岡で様々な事業を展開されている株式会社ホーホゥさんのコーポレートサイトを制作させていただきました。
発端~テーマ選定
一緒に会社を立ち上げた三宅さんからこんなメッセージが2024年の9月にありました。

この連絡の約2ヶ月後の12月初旬にキックオフ~実装という流れです。
やりとりしているログを見ていると12月20日くらいまでにデザインを見ながら使うテーマやプラグインを選んでいたみたいです。
この期間でunitone を使うことが決まりました。
デザイナーさんがデザインカンプを作る場合、先になにを使うかを決めずに進めてもらうことがほとんどです。
WordPress やStudio やスクラッチなどの大枠でどうするかは先に決まっていることは多くあるのですが、WordPress でどのテーマやプラグインを使うかというものはデザインを見てから検討を始めます。
使うものが先にあるとデザインを作るときの制限になるんじゃないかと思うからです。
無意識レベルでも枷になってしまう可能性があります。
自由にデザインしてもらって後から考えてどうにかするのが実装者ができることだと思っています。
このデザインにならunitone が合いそうということを三宅さんに提案して、承認してもらいました。
三宅さんには慣れないブロックテーマでの実装なので冒険になるかもしれないことを共有していました。
私のわがままを押し通して聞いてもらえた形での承認でした。感謝。
どうしてunitone だったのか
株式会社ホーホゥさんもunitone の開発者のキタジマさんも同じ九州だったからです。嘘です。
同じ地方でシナジーが生まれたらいいなと思ったのでそれがゼロとは言えないところもありますが、
ほんとのところは三宅さんからあがってきたデザインがunitone に合うと思ったからです。

感覚かよーーとなるかもしれません。
具体的に表現したり、言語化するのはとても難しいです。
先日、長野の松本までとろちゃんに会いにいくために参加した信州 WordPress Meetup in 松本 Vol.38 WordPress とかの話をする会で「30分くらい話さないー?」ってお誘いをもらったので、既存テーマをどう選定しているかの話をしてきました。
ホーホゥさんの事例について例として挙げさせてもらって、少し整理ができました。
フォントサイズとビジュアルデザインのバランスでどのテーマを作るかを決めていました。
これが今回三宅さんがあがてくれたデザインカンプとunitone がマッチしていると感じたのです。
タイポグラフィの設定はあとから変更できる
その通りです。
最近のテーマはいずれも管理画面からフォントが変更できてフォントサイズも変えることができるものが多いです。unitone も例外ではありません。
今回ホーホゥさんの構築時にもデフォルトから+2px しています。
しかし前提として、テーマのデフォルトのフォントサイズとそのテーマがもっているバランスはテーマ制作者さんがバッチリ整えたものだと感じています。
あとからフォントサイズを変更できたとしてもデフォルトで整えられているバランスにはかなわないと思っています。
恐らく三宅さんはunitone の存在は知っていたとしてもunitone を意識してデザインをあげてきていなかったのではないかと思っています。
それが今回unitone にバッチリ合いそうとなったのです。なのでunitone を選びました。
unitone のもつタイポグラフィの美しさが活かせると思ったのかもしれません。
結果的に実装時にフォントサイズを少し大きくすることになりましたが、それをほぼ違和感なく受け止めてくれたunitone すごいってなりました。
フォントサイズとのバランス、タイポグラフィからのテーマの選び方について個人的主観かつ感覚な部分が多いので、異論があれば教えてください。
むしろそういうことを語りたいし話したいので一緒に議論したいです。
実装
ひとまずデザインカンプに合わせてひたすらブロックを組んでいく作業を担当しました。
その後の画像やコンテンツの流し込みとCSS の調整を三宅さんがしてくれました。
いま考えると三宅さんのタスク多くて申し訳なかったなと思いますwすいませんww
そのときに発生した課題をGitHub Projects を使って共有・管理をしていました。
GitHub Projects

GitHub Projects でのタスク管理は使いやすかったです。
課題2つ
実装していく中でどうしてもできないことが2つ発生しました。
スライダーブロックので記事をスライドさせたいと思ったのですが、スライダーブロックはクエリに対応していないので実装方法がわかりませんでした。
クエリーループブロックにJavaScript で実装するかと考えながら大晦日につぶやいたのをなんとキタジマさんがキャッチアップしてくれました。
unitone で実装してるって言ってないのになんでわかったんですかw
まさしくしたかったことが解決できました。すごい

あともう一つ、バグのようなものを見つけました。
Windows のGoogle Chrome だとクエリーループブロックでブロックリンク(全体がリンクになる)を設定していると右クリックでページ遷移してしまう現象が発生しました。
これをunitone のフォーラムでキタジマさんに相談したところ速攻で修正していただきました。すごい。
追加でできたらいいなということもお伝えしたものまでフックを作成してまで実装していただきました。神さま。
そんなこんなで、おおよそ全体の形が整っていたのが2025年1月10日前後。ここまで約20日間。
運用者さんが使いやすく
ここからリリース日の1月23日までは実際にWordPress を触る方が使いやすくなるようにしていきました。
スタッフさん分のユーザーアカウントを発行したり、ブロックのロックを実装したり、使えるブロックを制限したりするカスタマイズを実装しました。
投稿の記事下によくあるような投稿者情報や前後の記事の情報を表示するブロックがなかったのでその部分はショートコードを作って実装したりしました。
これらはレイアウトに関わる部分なので致し方ないかなと思いつつ、余裕があればブロック作りたかったな。
リリースの2日後にブロックテーマ活用という観点で【大阪】Kansai WordPress Meetup@大阪『新年スペシャルLT大会+α』で話させていただきました。
最後に

お気づきの方もいらっしゃるかもしれません。
GitHub Projects の中に、キタジマさんというボードを作っていました。
ですがキタジマさんが開発に入っていただいたわけではありません。
バグかもって思ったことや改善要望をキタジマさんボードに入れていました。
急ぎじゃないものであればいつかキタジマさんに聞けたらいいなみたいなタスクです。
これらのほとんどが現時点で解決されていました。
スクロールアニメーションの発火条件(タイミング)を変更できる機能を追加
不具合の修正
- 「流体タイポグラフィ」を有効化したブロックの子孫ブロックには「流体タイポグラフィ」の文字サイズが継承されない不具合を修正
リリース当時のバージョンがunitone v15.8.2 でこの記事執筆時のバージョンがunitone v24.8.1 めちゃくちゃ更新されています。
これだけアップデートが豊富なテーマはそうないのではないでしょうか。ほんとすごい。
毎年Advent Calendar で伝えさせてもらっていますが……!
unitone 本当にオススメなので使ってみてください!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
この記事は「Snow Monkey / unitone Advent Calendar 2025」16日目の記事です。
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フォローお待ちしております。






